はじめに
最近のクルマはドアやエンジンを切ったときにルームランプが「じわっ」と点灯して、「じわっ」と消えるのを見たことがありませんか?
ちょっと目に優しい付き方というかちょっと高機能な感じがしますよね!
その「じわっ」を後付けできるようにハーネスを制作したいと思います
完全カプラーオンで、車体側配線の加工の無いよう作ります。
今回はスローライトユニットを使ったちょっとしたお遊びになります。またスローライトユニットの使い方の参考にもなるかもしれません。
取り付ける車両はスズキのスイフトスポーツ HT81Sに取り付けます
ですが同じような配線であればどの車種にも流用可能なものです。
こしかしたらスズキのクルマであれば同じものを作ればそのまま利用できるかと思います。
下準備
下準備として使用するルームランプの消費電力を調べます。
今回利用するエーモン製のスローライトユニットは流せる電流が500mAまでですのでそれ以下のルームランプである必要があります。純正のT10の電球であれば問題なく利用できるのですが、LEDチップがいっぱいついたものに交換していますのでその電流を調べます。
このように片方だけ端子を差して図のように電流計を繋ぐことで電流値を計測できます。
測定した値がこちらです。174mAですので許容範囲内です!
参考までに、この値はLEDチップが24個の乗っているプレートです。測定時24個中3個ほどLEDが玉切れを起こしていたので実際の電流はもう少し多いと思います。それを考慮しても500mA以下に収まります。
このルームランプにスローライトユニットを取り付けても大丈夫ということがわかりましたので制作に移ります。
必要なもの
各種工具電工ペンチなどを用意してください。
はんだごては無くても大丈夫ですがあったほうがよりスマートに出来上がります。
ルームランプのカプラーと同じものを用意します。
こちらのコネクタと同じものは「110型 3極」です。
1,コネクターセット 110型 3極 オス/メス 汎用 https://amzn.to/3dmxm9i
2,エーモン スローライトユニット 2852 https://amzn.to/2QtIecz
3,エーモン 出力変換ユニット マイナス出力→プラス出力 1557 https://amzn.to/32kEext
上記の3つです。
制作
こちらが配線図です。
配線図の解説です。
B/R:ドアスイッチ(ドアが開くとアースに落ちます)
W/R:常時電源(+です)
B:アース(-です)
スローライトユニットから出ている黒線2本ありますが1本は不要なので切っちゃいます。これはマイナス2本が共用なのでスリム化の為です。動作に問題はありませんでした。
次に気を付けていただきたいのがルームランプ側コネクタです。出力極性が逆になります。ですので極性のあるLEDを取り付ける際は今までと+と-を逆にしてください。
上記のように配線を行えばカプラーオンで使えます。
解説は以上です。
出力変換ユニットとスローライトユニットと繋ぐ青線はそのままギボシなどで接続しても大丈夫ですがよりスマートに仕上げるために両方を分解し直接半田付けにて接続しました。
この青線の配線が終わったら絶縁テープで極性変換ユニットを巻いて以下のように配線を接続して終了です。
動作確認
車両に取り付けて動作確認を行ってください。
スイッチをDOORの位置でドアを開閉するとじわっと点灯消灯されます。
ONの位置にして通常点灯するかどうかをチェックしてください。
上記の2つが確認できれば両面テープなどで天井に固定してルームランプユニットをもとに戻して終了です。
さいごに
ちょっとした改造で自己満足にとどまりますが大変満足のいくものになりました。スローライトユニットをつかっていろいろなことができると思います。
今回はルームランプへ取り付けましたが、スローライトユニットを取り付ける灯火によっては車検不適合となる灯火がありますので注意してください。スローライトユニットの台紙にも記載がありますがポジションランプなどの灯火類に取り付ける改造を行うと公道使用不可になります。ご注意ください。
一か月ほど使用してみて、完全点灯までの時間が長く感じます。人によって感じ方は変わると思いますが私は多少遅く感じました。消灯時は最後の消える時が一気に消えてしまうのが残念なところかと思いました。これはLEDの特性上ある一定の電圧まで下がると一気に消灯してしまうので仕方ないと思います。
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