はじめに
今回は友人がヤフオク!にて購入したBMW E36 M3を車検取得に向け行った数ある対策の1つ「エアーバッグ警告灯」についてです。
エアーバッグ周りの作業をするときはバッテリーを取り外し10分以上おいてから作業を行うようにしてください。
外見
ヤフオクにて警告灯多数ノークレームノーリターンにて出品されていました。
車両を見たところ、エアーバッグに関係しそうな部品が2か所
社外部品に交換されていました。
1:社外ステアリング
2:レカロシート
上記の2つです。
故障診断機を接続し、故障内容を確認したところやはり上記の2つに関するダイアグノーシスコードが検出されていました。
2 : Airbag squib circuit, driver
20 : seat occupancy recognition LF passenger, RF passenger
2番:エアーバッグスクイブ回路 ドライバー側
20番:着座センサー フロント右側 フロント左側
2番に関しては、社外ハンドル取り付け、エアーバッグアッセンブリの取り外しによるエラーだと思われます。
20番に関しては、社外シートへの交換によって着座センサーがなくなった為のエラーだと思われます。
余談ですが、純正シートには着座センサーが内蔵されていて運転席や助手席の乗員の有無を判断しそれによってエアーバッグ展開の条件を変えます。ですのでエアーバッグ関連のエラーとして検出されます。そのほかにも電波を使った乗員検知を行う車種などもあったりします。
対策
エアーバッグ警告灯の原因が分かったので、それらの対策を行います。
以下が今回行った対策です。
ダイアグノーシスコード2番:社外ステアリング装着によるエラー
・ステアリングボス内に自作のキャンセラーを接続
ダイアグノーシスコード20番:社外レカロシート装着によるエラー
・シート下着座センサーハーネスに市販のキャンセラーを接続
2番の対策(ステアリング)
取り付けられている社外のステアリング、ステアリングコラムカバーを取り外しキャンセラーの有無を確認します。コラムカバー内でキャンセラーが外れていることがあるので確認してください。
今回はキャンセラーが接続されていませんでした。
赤と白の配線が生えている赤ペンで囲ってあるのがエアーバックハーネスです。本来であればこの先にエアーバッグアッセンブリがあるはずですが取り外されています。
今回はこのカプラーハーネスを使いますので取り外します。
この配線の先端に3.3Ωの抵抗を取り付けることでキャンセラーとして作動します。3.3Ωの抵抗が入手できないときは10Ωの抵抗を3つ並列に接続することで3.3Ωになりますのでそちらの方法でもいいかもしれません。
今回は3.3Ωの抵抗が手持ちになかったので10Ωの抵抗を3つ並列にして使うことにしました。
この時の注意点なのですが。ハーネスを抵抗に半田付けした状態でテスターで抵抗値を計測すると0Ω短絡と表示されます。これは異常ではありません。
エアーバッグの誤爆防止のために特殊なカプラーが使われている為で、車体側カプラーからエアーバッグ側のカプラー切り離すとカプラー内で短絡するようになっています。静電気や事故などで誤爆を防ぐために両端を短絡させることでアッセンブリに掛かる電位差をゼロにしています。
ですので3.3Ωなのかチェックするにはハーネスを接続する前に行う必要があります。
この様に絶縁処理を行って先ほど取り外したカプラーに接続して終了です。
20番の対策(着座センサー)
青丸のところがキャンセラーです。このキャンセラーはAmazonで購入した物でカプラーオンで取り付けが可能です。
左右でダイアグノーシスコードが出力されていたので左右に取り付けなければならないのかと2つ用意しましたが、運転席側のみの取り付けでチェックランプ及びダイアグノーシスコードの検出はなくなりましたので、運転席側1つのみの装着で問題ないかと思います。
使用した物
BMW E46 SRSエアバッグ警告灯解除/着座センサーキャンセラー https://amzn.to/3pJ56B1
さいごに
メーター内の警告灯は点灯していないほうが精神的にも見た目的にもいいですね。
キャンセラーを自作してしまえば50円程度で作成できてしまいます。キャンセラーの抵抗値は車種やメーカーなどによって異なりますが、2Ω~3Ω前後が一般的なのではないでしょうか?作る前にリサーチしておくことをお勧めします。
コメントを残す