はじめに
現在使用しているCentOSを使ったLinux録画サーバー「EPGStation+mirakurun+PT2」の録画環境に
新しく入手したチューナーPLEX PX-W3PE4を追加するための手順です。
現在使用しているPT2、録画環境はそのまま利用できるように追加していきます。
- 新しいチューナーの取り付け
- ドライバーのインストール
- Mirakurun チューナー追加
以上3つの手順で終了です。
以下より作業に入ります。作業前にバックアップを忘れずに
万が一サーバーが不動になってしまってもバックアップがあることで作業前の環境に戻ることができます。
セットアップ作業
今回はGithubにで公開されている非公式のドライバーを使用します。
https://github.com/nns779/px4_drv
1. Githubからドライバーファイルをダウンロードします。
$ mkdir -p ~/src/
$ cd ~/src/
$ git clone https://github.com/nns779/px4_drv.git
2. ファームウェアのインストール
$
cd ~/src/px4_drv/fwtool/
$ make
$ wget http://plex-net.co.jp/plex/pxw3u4/pxw3u4_BDA_ver1x64.zip -O pxw3u4_BDA_ver1x64.zip
$ unzip -oj pxw3u4_BDA_ver1x64.zip pxw3u4_BDA_ver1x64/PXW3U4.sys
$ ./fwtool PXW3U4.sys it930x-firmware.bin
$ sudo mkdir -p /lib/firmware
$ sudo cp it930x-firmware.bin /lib/firmware/
3. ドライバーのインストール
$ sudo cp -a ./ /usr/src/px4_drv-0.2.1
$ sudo dkms add px4_drv/0.2.1
$ sudo dkms install px4_drv/0.2.1
4. カーネルモジュールのロード確認
$ lsmod | grep -e ^px4_drv
px4_drv ????? 0
上のように表示されているか確認してください。表示されない場合一度シャットダウンしてチューナーの接続を再度確認してください。
5. デバイスファイルの確認
$ ls /dev/px4video*
/dev/px4video0 /dev/px4video1 /dev/px4video2 /dev/px4video3
上記のように表示されればPLEXの新しい4つチューナーが認識されている状態ですのでドライバーのインストールは成功です。表示されない場合はもう一同インストールをやり直してみてください。
6. 録画コマンドのインストール
$ wget http://plex-net.co.jp/download/linux/Linux_Driver.zip
$ unzip Linux_Driver.zip
$ cd Linux_Driver/MyRecpt1/MyRecpt1/recpt1
$ sed -i".org" 's/-DTV/video/g' pt1_dev.h
PT2のコマンドと重複するためファイルを一部書き換えます。
$ vi Makeflie.in
下記の部分を探してください
TARGET = recpt1
TARGET2 = recpt1ctl
TARGET3 = checksignal
下記のように変更します。
TARGET = recpt1
_px4
TARGET2 = recpt1ctl
_px4
TARGET3 = checksignal_px4
変更が終わったら以下に進んでください。
$ make clean
$ sh ./configure --enbale-b25
$ su
$ make install
$ exit
7. Mirakurunのチューナー設定
Mirakurunのチューナー設定に新しく追加したチューナーを書き込んでください。
$ mirakurun config tuners
上記のコードを実行するとテキストエディタでチューナー設定ファイルが開きます。
私のチューナー設定はこのようになっています。
[PT2A-S1, PT2A-S2, PT2A-T1, PT2A-T2]のこ4つは最初に導入してあったPT2のチューナー設定です。
新しく追加したのはそれ以下のチューナーです。
- name: PT2A-S1
types:
- BS
- CS
command: /usr/local/bin/recpt1 --device /dev/pt1video0 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PT2A-S2
types:
- BS
- CS
command: /usr/local/bin/recpt1 --device /dev/pt1video1 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PT2A-T1
types:
- GR
command: /usr/local/bin//recpt1 --device /dev/pt1video2 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PT2A-T2
types:
- GR
command: /usr/local/bin/recpt1 --device /dev/pt1video3 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PX4-S1
types:
- BS
- CS
command: /usr/local/bin/recpt1_px4 --device /dev/px4video0 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PX4-S2
types:
- BS
- CS
command: /usr/local/bin/recpt1_px4 --device /dev/px4video1 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PX4-T1
types:
- GR
command: /usr/local/bin/recpt1_px4 --device /dev/px4video2 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
- name: PX4-T2
types:
- GR
command: /usr/local/bin/recpt1_px4 --device /dev/px4video3 <channel> - -
decoder: arib-b25-stream-test
isDisabled: false
以上のようになっています。環境によって多少コマンドが変更になっていたりします。私の環境でのデータですので参考程度に利用してください。
追加が終わったらテキストエディタを終了しますEscキーを押して
:wq
を入力しEnterキーでテキストエディタが上書き保存され終了します。
最後にmirakurunを再起動します。
$ sudo mirakurun restart
さいごに
私の場合すんなりいかなく数々のサイトを回りながら一つ一つエラーを解消しつつやっとゴールにたどり着きました。このチューナー、電源供給がPCI-e端子でデータ通信などはUSBで行うため認識されないという謎の症状に悩まされました。内部USB端子を変えてみたり、内部USB端子を通常のUSB端子に変えるケーブルを使ってみたりしてチューナーボードの故障なのかマザーボード側の故障なのかを切り分けながら行いました。結局ドライバーが正常にインストールされていなかったという落ちでございましたお粗末です…
上記の内容はあくまでも私の使っている環境でのメモ程度のものです。うまくいかない場合他のサイトを参照していただいたり、違う環境で導入されている方がいらっしゃいますのでそちらも合わせて参考にしてください。
コメントを残す